東方見聞録

2017年3月に大学を卒業した若造の雑記です。旅行、写真、本、映画、歴史などを好みます。話はもっぱらつまらないので、読者になると後悔しますよ。忠告しましたからね。

突貫紀行 ヨーロッパ(ミュンヘン 2日目編)

拝啓

 

学校や仕事に嫌気がさしている諸君。

暑い中、お疲れのことであろうと思う。

 

例に漏れず、私も日々くたびれている。

何故これほどまでに働き、胃と心に巨大な穴を開けながらもこんなちっぽけな給料なのだ!!!

そうは思わないかね君!!!

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これを書いている本日も、日中ストレスフルに働き、退勤後には気づくと棒切れを振り回しながら近所の森林公園を練り歩いていたのである。

我に返った時に感づいた大学生カップルの視線を私は忘れられない。

 

大学生カップルよ。私にも一言言わせてくれないか。

私にも、君たちの恋愛と同等かそれ以上にくだらない情熱を持って生きていた時代もあったのである(恋愛ではないが)

 

そんな現実逃避と、涙が出るほど切ない仕様の復讐(カップルと会社に対しての)として、今から君たちに私の青春時代のヨーロッパ紀行をお話ししたいと思う。

途中退席は許さない。

 

 

ダッハウ

一日目を終えると、水圧の異常に弱いシャワーで異常に臭くなった足を洗い、ベッドに横たわると、そのまま気付くと朝となっていた。

 

翌日、私と友人は、食べ放題の朝食で少しばかりのオリーブと大量のチーズ・パン・ハム類を流し込むとダッハウへ向かうことに決めた。

 

ダッハウにはナチスが作った最初の強制収容所がある。

初期には、主に思想犯などを対象にしていたが、徐々にユダヤ人も収容されるようになっていったそうである。

 

ここを訪れることは、これからの社会人生活に必要である。

リア獣どもよさらば!

君たちがバカみたいに騒いでいる間に、私は教養を磨いていく。

そのようなくだらない情熱と不毛な対抗心で私たちは強制収容所に向かうことを決めたのである。

 

その場はまさに”荒涼凄惨たる地”と呼ぶに相応しいものだった。

 

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寒い、薄暗い。

これは偏に天候のせいだけではなかったように思われる。

 

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ARBEIT MACHT FREI

(労働すれば自由になる)

ナチスは、多くの収容所の門にこのような文言を刻んだ。

なんという究極の二枚舌・欺瞞であることか。

 

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シャワー室(ガス室

妙な冷気が漂っている。

外の数倍は寒い。

 

くだらない情熱に後押しされた訪問だったが、行ってみると非常に有意義なものだった。

収容所内には展示室もあり、強制収容所が作られるまでの歴史的経緯を体系的に学ぶことができた。

 

ちなみに日本語対応は当然できていないので、訪問される際は注意するように。

私の友人は英語が読めなさすぎたため、滞在中「うふうふふっふう」という何とも言葉にできないため息をつきまくっていた。

 

 

ミュンヘン市

ダッハウを出ると、ミュンヘン市街をブラブラすることにした。

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普通の街並みがオッサレである。

何度教会に入ったか数えきれない。

クリスチャンでもないのにクリスチャンのふりをするなどした。

 

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人工の川では、二月だというのにサーフェインを繰り広げる黒づくめのおじさんたちがいた。

辺りで待機していた、サーフェイン終わりのおじさん一名は痛々しく止まらない震えを湛えた体をヒムセルフで抱きしめていた。

 

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食べかけである。

ガーリックバターというものが大変うまかった。

肉・ポテトの相性がバッチリ。

見ての通り、青い系の野菜はほぼない。どこにもない。

ミュンヘン中のどこにもない。

 

 

何ということだろうか。

仕事が嫌で懐古趣味的に紀行文を綴っていたが、気付いたらこんな時間である。

仕事のために早く寝ようなどという考えは毛頭ないが、明日夜はこの紀行を共に過ごした友と久方ぶりに合う計画を立てたのである。

我々は、共に肝の座ったへそ曲がりであるところで気があうのである。

 

こういう小さな幸せを見つけながら、日々辛い仕事を繰り返す無限ループのパラレルワールドのような世界を生き抜いているのである。

 

諸君、達者で。

明日はいいことあるかもよ。

では、続きはまた今度。